瀬戸内海に浮かぶ伯方島のラーメン店「さんわ」の伯方の塩ラーメン実食レビューです。ほのかな磯の香りを感じる、やさしいラーメンです。
伯方の塩について
伯方の塩は、実は伯方でとれた塩を使っているわけではないのをご存じでしたか？昭和中期までは伯方島に塩田があり作られていましたが、1971年にその塩田も廃止となり塩をとれなくなりました。
伯方の塩は「伯方島の塩田を復活させたい、自然塩（塩田製塩）を残したい」という消費者運動の思いから命名されたものです。
現在は外国産の海塩を使用していますが、日本の海水を使い、化学薬品を一切使わないこだわりの製法でつくられています。
さんわ伯方島本店にて実食
伯方島内の大角豆島から車で向かったのですが、島内は一方通行が多く到着まで少々手こずりました。迷わず行けば大角豆島から５分、西瀬戸道「伯方島I.C.」からは10分ほどです。駐車場も11台分あります（食べログ情報では、繁忙期には臨時駐車場もあるとのこと）。
平日12時半頃にうかがい、待ち時間なく入店。店内はカウンターとテーブル席があり、テーブル席が多くファミリーレストランのような食堂のような感じです。店先のボートや扉と同じグリーンを基調にした内装です。
イチオシの「伯方の塩ラーメン」と「イギス豆腐」、「貝めしセット」を注文し、５分ほどで来ました。
伯方の塩ラーメン（600円）
具はチャーシュー・メンマ・なると・昆布？・のり・ネギとシンプルです。チャーシューはホロホロ、メンマはやわらかく甘めで、今までに食べたことのない味わいでした。
スープはスッキリした塩味というより、ほんのり磯の香りを感じる、深みのあるしっかりした塩味です。麺はストレートの細麺でやわらかく、小麦の味がガツンとくるタイプではないのでラーメン全体をやさしい印象にしています。
イギス豆腐（350円）
イギス豆腐とは
イギス豆腐は愛媛県今治市を中心とした瀬戸内海地方の郷土料理で、「イギス」という海藻と生の大豆粉をだし汁で煮溶かし、寒天のように固めたものです。夏の味覚として冷奴の感覚で食べたり、お盆や法事のときによく食べるそうです。
食べてみた感想
卯の花を固めた感じ。「イギス」という海藻が入っているので磯の香りはあるものの、それほど強くないので食べやすいです。一般的な豆腐のようななめらかさはなく、わりとざらっとした舌ざわりです。万人受けするようなものではないけど、卯の花やおからが好きな人は好きだと思います。
貝めしセット（950円）
伯方の塩ラーメンと貝めしがセットになっています。
貝めしは貝の炊き込みご飯かなと思っていたら、だし茶漬けのような感じでした。塩ラーメンのスープとベースは同じだと思いますが、イタヤ貝・緋扇貝（ヒオウギガイ）・アサリがたっぷり入っていて貝の旨味を存分に楽しめます。このセットで950円はかなり高コスパ！
貝好きは必ず、そうでなくてもぜひ食べてほしい一品です。
ちなみにヒオウギ貝とは…
愛媛県南部に位置する愛南町をはじめとした瀬戸内地方や一部の九州地方でのみ採れる貝。
水揚げすると約１日しか生きていられない繊細な貝なので、産地から遠く離れた市場には流通していない希少な貝です。また、カラフルな貝殻が特徴で、その割合はオレンジ色７割、黄色・赤色・紫色がそれぞれ１割で、稀に虹色やピンク色、白色などもあるそうです。
むき身にすると、見分けがつかないほどホタテによく似ていますが、ホタテよりやや小振りです。
そしてヒオウギ貝最大の魅力は何と言ってもその美味しさにあります。ホタテに比べて味が濃く、強い甘味と貝柱の弾力が特徴です。食べ方は刺身、浜焼き、天ぷら、フライなど幅広い調理法で楽しめます。
ヒオウギ貝にご興味ある方はこちら
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さんわさんでは、土曜日・祝日限定で「みかん稲荷」というみかん入りのいなり寿司があるそうです。うかがったのが平日だったので食べられず残念。
みかんが入っていても違和感がないそうです。みかんの食感と甘さが、甘ダレのいなりにマッチしているそうです。
トイレはおむつ替えもできるトイレだったので、小さなお子さん連れでも問題なしです。
さんわ伯方島本店
公式ホームページ：https://sanwa.ocnk.net/
住所：愛媛県今治市伯方町木浦甲1650-1
TEL：0897-72-1211
営業時間：11:00～19:00（※水曜のみ11:00～17:00）
定休日：不定休
※お支払は現金支払いのみのようでした
お取り寄せ情報
さんわオンラインショップにて購入できます
URL：https://sanwa.ocnk.net/
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